TIG溶接(ティグ溶接)とは?特徴・メリット・向いている用途を解説
ステンレス、アルミニウム、チタンなど、様々な金属を美しく溶接できる「TIG溶接(ティグ溶接)」。火花が飛ばず、仕上がりが美しいことから、精密部品や外観重視の製品に広く採用されています。
本記事では、TIG溶接の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、他の溶接方法との違い、向いている用途までをわかりやすく解説します。
TIG溶接ならNex's-K.C
当社は、半導体・製薬・化学プラント向けの精密溶接において多数の実績があります。TIG溶接においても、以下の強みを活かしてお客様のご要望にお応えします。
熟練職人による高品質な溶接
TIG溶接は作業者の技量が品質に直結する溶接方法です。当社には、ステンレス、アルミ、チタン、インコネル、ハステロイなど難溶接材料の経験を積んだ熟練職人が在籍。美しいビード外観と確かな強度を両立します。
裏波溶接・高純度配管への対応
当社は、配管内面まで美しく仕上げる裏波溶接(バックシールド溶接)を得意としています。半導体製造装置や製薬設備向けの高純度配管では、内面の酸化やパーティクル発生を抑えた高品質な溶接を実現します。
多様な材質・形状に対応
ステンレス(SUS304、SUS316L等)、アルミニウム、チタン、インコネル、ハステロイなど、様々な金属のTIG溶接に対応。配管、タンク、熱交換器、バルブ、架台など、形状を問わず製作可能です。
設計から検査まで一貫対応
当社は、図面作成から材料調達、溶接加工、仕上げ、検査まで一貫して対応。PT検査(浸透探傷検査)、RT検査(放射線透過検査)、リーク検査など、用途に応じた品質検査にも対応し、検査成績書を発行します。
TIG溶接(ティグ溶接)とは
TIG溶接とは、「Tungsten Inert Gas(タングステン不活性ガス)」の頭文字をとった溶接方法で、アーク溶接の一種です。日本ではティグ溶接、または「アルゴン溶接」とも呼ばれます。
TIG溶接では、タングステン電極と母材の間にアーク(電気の放電)を発生させ、その熱で金属を溶かして接合します。溶接部はアルゴンやヘリウムなどの不活性ガス(シールドガス)で保護され、大気中の酸素や窒素による酸化・窒化を防ぎます。
タングステン電極は融点が3,380℃と非常に高く、溶接中に溶けることがありません(非溶極式)。そのため、電極の消耗を気にせず、安定したアークで精密な溶接が可能です。必要に応じて、溶接棒(溶加材)を手動で添加しながら溶接を行います。

多様な金属を溶接できる TIG溶接は、ステンレス、アルミニウム、チタン、銅、ニッケル合金、マグネシウムなど、ほぼすべての金属を溶接できます。他の溶接方法では難しい異種金属の接合にも対応可能です。
仕上がりが美しい TIG溶接は、スパッタ(溶接時に飛び散る金属粒)がほとんど発生せず、ビード(溶接痕)が滑らかで美しく仕上がります。外観品質が求められる製品や、後処理を最小限にしたい場合に最適です。
精密な入熱制御が可能 溶接電流を細かく調整できるため、薄板の溶接でも溶け落ち(メルトスルー)を防ぎやすく、入熱を抑えた精密な溶接が可能です。歪みを最小限に抑えたい精密部品に適しています。
高い溶接強度 シールドガスで溶接部を保護するため、酸化や窒化による強度低下を防ぎ、母材に近い強度を持つ溶接部が得られます。気密性・耐食性が求められる配管やタンクの溶接に適しています。
TIG溶接のデメリット・注意点
溶接速度が遅い TIG溶接は、溶加材を手動で添加しながら行うため、MIG溶接や被覆アーク溶接と比較して溶接速度が遅くなります。大量生産や長い溶接線には向きません。
作業者の技量に依存 TIG溶接は、トーチ操作、溶加材の添加、電流調整など、作業者が同時に複数の操作を行う必要があります。美しい仕上がりを得るには熟練した技術が必要で、習得に時間がかかります。
風の影響を受けやすい シールドガスで溶接部を保護するため、風によってガスが乱れると、酸化や溶接欠陥の原因となります。屋外作業には風除け対策が必要で、基本的には屋内作業に適した溶接方法です。
設備コストが高め TIG溶接機は、被覆アーク溶接機と比較して高価です。また、シールドガス(アルゴン等)のランニングコストも発生します。
TIG溶接が向いている用途
まとめ
TIG溶接(ティグ溶接)は、多様な金属を美しく、高品質に溶接できるアーク溶接の一種です。スパッタが出ず、精密な入熱制御が可能なため、外観品質や気密性が求められる製品に最適です。
一方で、溶接速度が遅く、作業者の技量に依存するため、熟練した技術者による施工が重要となります。
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