肉厚配管ウラナミ溶接
肉厚配管ウラナミ溶接とは、一般的な配管よりも壁厚が厚く高強度を要する配管に対して、裏側(裏波)まで確実に溶け込みを確保し、波形(ナミ)を持たせながら仕上げる高度な溶接技術を指します。本技術は、圧力・温度・流体といった稼働環境が過酷な配管系において、溶接部の強度・気密性・長期信頼性を担保するために不可欠です。
肉厚配管ウラナミ溶接が求められる背景
肉厚配管では、溶接による歪み・熱影響・内部残留応力などの影響が一般配管に比べて大きく、以下のような課題があります。
ウラナミ溶接で押さえるべきポイント
溶接設計・前処理
材質・板厚・配管径・接合形式(突合せ・テーパ・裾付きなど)に応じた適切な溶接仕様を決定。
裏波が確実に形成できるよう、開先や裏面の加工(バックシールド・裏当て板使用)を含めた設計が必要。
溶接実施
仕上げ・検査
管理体制
Nex’s-K.Cがウラナミ溶接で選ばれる理由
適用用途・想定事例
高圧ガス配管・蒸気ボイラー配管・加圧水処理ラインなど、壁厚仕様が求められるシステム。
石油・化学プラント、発電プラント、研究機関など、肉厚材かつ高圧・高温環境での配管。
難削材(インコネル、ハステロイ、SUS 、2相ステンレス、厚板等)を用いた特殊仕様配管において、裏波溶接を必要とするケース。
まとめ
肉厚配管におけるウラナミ溶接技術は、溶け込み・波形・シール性・長期信頼性のすべてを担保するための鍵です。
当社は、設計から製作、溶接、検査に至るすべてを一貫して社内で対応できる体制を整え、「難しいからこそ挑戦する」姿勢でお客様の高難度案件に数多く対応してきました。
肉厚配管の溶接に課題をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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